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過去の大賞情報

第20回スニーカー大賞《春》

第20回スニーカー大賞《春》


総評
 最終選考に残った作品のジャンルは、バトル、コメディ、青春……と多岐にわたりました。いずれも魅力的な作品でしたが、最終的に、オリジナリティの高さに注目が集まった2作品が《特別賞》を受賞する結果となりました。

あれは超高率のモチャ子だよ!(受賞時タイトル:あれは超高率のモチャ子だよ) 丹羽春信

あらすじ
 学園限定の貨幣ペチャ子が流通する照柿学園。そこに通う高校生・桜几アキラは、ある日、友人の手島ユイとともに保安部に呼ばれる。そこで、貨幣ペチャ子が別の貨幣モチャ子に交換されることを知らされ、おまけに謎の襲撃事件の調査をすることになり!?


選評
 容赦無い会話と展開の妙が魅力の、ナンセンス学園コメディ。主人公とヒロインを中心とするノリ/ツッコミの掛け合いが面白く、ストーリーのテンポよく展開され、高い完成度を感じました。一方、貨幣ペチャ子、モチャ子の扱いについては、やや飛ばし過ぎでは? という意見もありました。



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刊行時あらすじ
「あたしたちのモチャ子が爆発しました!」ユイ(のアホ毛)は激怒した。おれは、配当局の邪知暴虐な王たる三島さんからの逃走を決意した。おれ・桜几晃の通う帝釈学園は、モチャ子という特殊紙幣がすべてを司る。モチャ子で買えぬモノはないが、モチャ子を持たぬ者は存在価値がない。そんな学園でモチャ子を奪われた幼馴染のアホ毛とおれの運命は!? おかしな貨幣を巡る、ハイテンション学園コメディ!

たま高社交ダンス部へようこそ(受賞時タイトル:Shall we ダンス部?) 三萩せんや

あらすじ
 星辰高校に入学した雪也は、食べ物に釣られ「社交ダンス部」に入部してしまう。個性的なメンバーが活動するゆるーい部活だったが、雪也はだんだんと社交ダンスの楽しさにのめり込んでいく。そんな矢先、部活の統廃合を賭け、競技ダンス部と対決することになり!?


選評
 社交ダンスというライトノベルでは珍しい題材を選んだことに注目が集まりました。また、どのキャラクターも魅力的であり、細部までダンスという題材を活かしたシーン構成も見事でした。ただし、ダンスという「動き」を文章で表現するにあたって、いくらかの物足りなさも指摘されました。



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刊行時あらすじ
 個性的なメンバーが活動するゆるーい部活「社交ダンス部」に入部した雪也は、だんだんと社交ダンスの楽しさにのめり込んでいく! そんな矢先、部活の統廃合を賭け、競技ダンス部と対決することになり!?


第19回スニーカー大賞《秋》

第19回スニーカー大賞《秋》


総評
  今回の最終選考には、バトル物からミステリーまで様々なジャンルの作品が集まりました。いずれの作品も、個性的な内容を見事に描ききった力作揃いで、白熱した最終選考会となりました。その中でも特にクオリティの高かった2作品が受賞となりました。

名探偵×不良×リア充×痴女×決闘者デュエリスト 〜犯人は誰だ!?〜(受賞時タイトル:リア充×オタク×不良×中二病×痴女 〜犯人は誰だ!?〜) 天地優雅

あらすじ
 中学生の頃、真正の中二病だった大河悠人は、黒歴史と決別するために遠くの高校に進学した。でも、自分の過去を知る謎の人物から「バラされたくなければ『オタク』を演じろ」という脅迫を受けてしまい!? こうして「オタク」キャラになった悠人は、同じ脅迫を受けて自分のキャラを偽装している“偽装部”の3人の女の子と犯人探しに動き出す!


選評
 読者を引き込むようなキャラクター作りが自然に出来ていて、読みやすいラブコメ作品として描かれていたことが受賞に繋がりました。その一方で、誤字の多さや物語の結末に対しては、もっと推敲すべきだったのではという意見も寄せられました。



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刊行時あらすじ
 その手紙に悠人ゆうとは戦慄した! 「貴方の過去の痴態、公表されたくなければ決闘者デュエリストに偽装してください」ェ……。決闘者って、なに!?
意味もわからず悠人は、おなじく偽装を強要された美雪(名探偵)、愛香(不良)、里奈(リア充)たちと“偽装部”を設立することに!
どうやら、この部の中に犯人がいるらしいのだが、そこへ転校生(痴女)も入部して!? 偽りのカモフラ&ラブコメ、スタート!

ナインレリック・リベリオン 高槻燦人

あらすじ
 不破龍彦と伏乃桜花の二人は、守護獣霊を武具に変換して戦う“霊装者”だった。世界に九本しかない神剣を回収することを目指す二人は、卒業時の最優秀者に神剣の一つが譲渡されるという情報を手に入れ、霊装者育成校『神越学園』に入学する――。


選評
 少年漫画的なツボを押さえた王道バトル作品で、読み応えのある作品に仕上がっていた点に注目が集まりました。ただし、キャラクターがきちんと描けているのに対して、ストーリーや個々の見せ場の演出が弱かったところが残念でした。


第19回スニーカー大賞《春》

第19回スニーカー大賞《春》


総評
 今回最終選考に残った作品は、いずれも特徴的なアイデアをストーリーの主軸に置いて描かれており、読みやすく、作者の描こうとしているものが伝わるものでした。その中でも、さらに作者ならではのオリジナリティが感じられた3作品が受賞となりました。

大魔王ジャマ子さんと全人類総勇者 岬かつみ

あらすじ
 平凡な高校生ヒロトは、ある朝、かつて異世界で大魔王ジャーマを倒した勇者としての記憶を取り戻す。ところが、特別な存在は彼だけでなく、71億の人類すべてが、どこか別の世界を救った勇者だったのだ! 71億人が主人公気分になり、世界は大混乱。そんな時、大魔王ジャーマがなぜか美少女姿で現われ!?


選評
「全人類が勇者だったら」という現代社会が面白く描けていました。ジャーマをはじめキャラクターも魅力的で、かけあいも楽しい。ストーリーの流れや主人公とヒロインの関係性の進展などが描けていれば、より評価は集まったでしょう。



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刊行時あらすじ
 ある日、勇者の記憶に目覚めた少年・浦島ヒロト。でもヒロトだけでなく全人類が元・勇者だった!? 途端にみんなが働かなくなり地球はあっという間に滅亡寸前! 更にヒロトのライバル・大魔王ジャーマが現れて!?

異界の軍師の救国奇譚フェアリーテイル(受賞時タイトル:君とリンゴの木の下で) 語部マサユキ(受賞時ペンネーム:渡邉雅之)

あらすじ
 農業高校2年のコウは、ある日、異世界に来てしまう。怪しまれながらも、農業知識のおかげで王城に居場所を見つけ、そんな彼に興味を持った王女と仲良くなっていく。しかし、彼女の名前や人となりは、コウが愛読する小説のヒロインと酷似していた。その小説の結末は悲劇であり――コウは王女の未来を変える決意をする!


選評
 よくある異世界召喚モノ、かと思いきや、オリジナルのテイストや展開が上手に盛り込まれ、読者を飽きさせないという意欲が伝わりました。ただ、全体の構成の甘さ、生かしきれなかったアイデアがある点など、もったいない部分もありました。



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刊行時あらすじ
 金なしコネなしチートなし状態で異世界転生をした大地耕。帰れるまでのまったりライフを満喫していたが、突然現れた女神に「世界を救え」と言われてしまい!? 何も持たない主人公が贈る、異世界救国奇譚が開幕!

星降る夜は社畜を殴れ 高橋祐一

あらすじ
 病気の姉の治療代を稼ぐため、アキトは高校を辞め、日本でも有数のブラック企業に就職する。そこは仕事のためならプライベートどころか人生をも犠牲にし、残業を何より好む「社畜」たちの巣窟だった。アキトは定時退社を賭け、美人の先輩やバイトの美少女と共に、社畜と熱き戦いを繰り広げる!!


選評
 会社を舞台にするのは読者を選ぶ可能性があり、クセの強さも感じました。しかし、随所に見られる作者ならではのアイデアや、ネタの扱い方には注目すべき点があるという意見が多く、作品以上に作者の将来性に期待が集まりました。



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刊行時あらすじ
 高校中退のアキトが就職したのはブラック企業ワクワクフーズ。残業を何より好む社畜の巣窟だ。休日、セクハラ調査を命じられたアキトが向かった店には血塗れの包丁をもつ店長と太麺にがんじがらめにされた美少女が!


第18回スニーカー大賞《秋》

第18回スニーカー大賞《秋》


総評
 今回、最終選考に残った作品は、SFロボット・戦闘メカものであったり、あるいは強烈なインパクトで物語が始まる独特な設定であったりと、今のライトノベル市場の流行や売れ筋を意識した内容だと感じました。その中で、より高いクオリティに仕上がっていた2作品の受賞となりました。

魔装学園H×Hハイブリッド・ハート(受賞時タイトル:ソウルシンクロマシン) 久慈マサムネ(受賞時ペンネーム:十蔵)

あらすじ
 個人用兵器「ソウルシンクロマシン」が普及し、そのバトルがショーになった時代。メカニックとして養成学校に入った本丸は、天才的パイロットの蘭と出会う。反りが合わないふたりだったが、公式戦でライバルと戦うためにコンビを組む。


選評
  ストーリー運び、まとめ方に評価が集まりました。また女性キャラクターを魅力的に描く熱心さも伝わります。ただ、肝心のヒロインの好感度が低いのがもったいない。また既存作品に近しい部分もあるので、新しいアイデアが欲しかったところです。



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刊行時あらすじ
 姉からの呼び出しで戦略防衛学園アタラクシアを訪れた飛弾傷無は、魔導兵器《HHG》を操る女の子・愛音と出会う。傷無は愛音と偶然Hなハプニングに巻き込まれるが、その直後に愛音がパワーアップして!?

特設ページ

俺と彼女の青春論争ノイジー・ゲーム(受賞時タイトル:押忍!! かたれ部) 喜多見かなた

あらすじ
 気が弱く、友達もいない鬼山拳は、高校入学を機に自分を変えようと、空手部の入部を決意。ところが、勘違いから「かたれ部」に入ってしまう。しかし、一対一で自分の「痛さ」を語り、競い合うこの部活では、拳はスーパールーキーとして歓迎される。


選評
 独自のネタをコンセプトに、学園青春ものらしい仕上がりになっていました。キャラクターの個性も際立たせていたと思います。主人公の心理描写は丁寧なものの、物語展開に驚きや意外性が乏しく、全体的に大人しい印象になっていました。



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刊行時あらすじ
 14歳で人生をドロップアウトした高志は、灰色の高校生活を送ることを決意。ところが同じクラスの全力少女・向原玲に、謎の部活「かたれ部」の活動に巻き込まれてしまう。高志と彼女の青春論争が開幕!?


第18回スニーカー大賞《春》

第18回スニーカー大賞《春》


総評
 最終選考に残った作品は、いずれもバトルがストーリーの見せ場でありながら、その戦う目的・理由がキャラクターに根ざしており、各作品ごとにまったく違う読み心地となっていました。それぞれ長所短所はありましたが、作品としてのポテンシャルが高い2作品の受賞が決まりました。

インヴィジョン・ワールド(受賞時タイトル:エピデミックゲージ) 相川黒介

あらすじ
 10年前落下した隕石のために隔離された浜斗市では、異能を持った者が出現し、犯罪が横行していた。市内に住む不良少年・拓は、いきなり現れた超能力者犯罪捜査部の美沙に強引に捜査協力させられ、連続テロ事件の情報を集めることになるのだが――。


選評
 大がかりな設定や特殊な舞台、異能バトルなど、ライトノベルを好む読者を意識していたと思います。物語の展開もしっかりと描けていました。ただ、読者が驚くような新しさに欠けていると感じました。他にある異能バトルものと明確な差異を作り、しっかり見せられれば、より作品としての魅力がアップするでしょう。



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刊行時あらすじ
 イメージを現実化する夢の技術「SAR」。だが十数年前のある日、このシステムが暴走し、世界中の主要都市に謎の電脳迷宮が誕生した。神凪遥斗と緋桜杏奈の二人はSAR能力を駆使して電脳迷宮に挑むが!?

終焉世界の天災姫レベリオン(受賞時タイトル:世界の正しい壊し方) 三ノ神龍司

あらすじ
 予知能力を持つがゆえに監禁されていた『聖女』セイヴィアを救い出したのは、『天災』と恐れられるテロリストの少女・琴代だった。「さぁ、世界を壊そう!」と勢いづく琴代と彼女の癖のある仲間に戸惑いつつも、故郷を目指して旅を始めるセイヴィアだったが!?


選評
「世界を壊そう」というスケールの大きさ、破天荒さに高い評価が集まりました。キャラクターたちの独特な性格にも魅力がありましたが、全体的に説明不足だったり、描ききれていない部分が多く、物語を掴みきれなかった印象があります。自分のベストパフォーマンスとその為の枠組みを見極めることが大事だと思います。



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刊行時あらすじ
 世界を襲う《禍獣》と呼ばれる異形の種と戦う陰陽徒を目指す九鬼不動は、災害と呼ばれる問題児。ある日の討伐中、不思議な力を持つ少女・ヒナと出逢ったことから、最凶の災厄を巡る陰謀に巻き込まれていき――!?


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