『純情ギャルはカノジョじゃないのに』特典限定しおりSS
特典限定しおりSS
『どっちからシてほしい?』
~~~~~~~~~~~
「――よし、クリア! ここには誰もいないね!」
「そ、そうだね」
凛々亜がまるで銃撃戦でもしているかのように、人の気配がないかどうかを確認している。
放課後、日が傾き始めた時間帯。
俺は凛々亜に連れられ、とある空き教室にいた。
「へっへっへ……一度やってみたかったんだよねぇ、放課後の教室で」
「あのさ、いくら空き教室とはいえ、さすがにバレちゃうんじゃない?」
「大丈夫大丈夫、この空き教室ならみんな使ってるって言ってたから問題ないっしょ」
「みんなって……この学校の風紀のほうが心配になってきた……」
「まあまあ平川くん、カタイこと言わずに楽しめるときは楽しもーよ」
そのポジティブさはどこからやってくるんだと言わんばかりに、凛々亜は笑顔を浮かべる。
ちなみに何をするかというと……いや、そんな説明は野暮か。
今日は凛々亜も俺も家に誰かしらがいて、遊びに行くことができない。それでも欲求を我慢できない彼女は、ならば教室でシてしまえば話が早いということでこんなことになっている。
なんとも短絡的な思考の凛々亜だが、それにホイホイついていく俺も俺だ。これから始まることを想像して、だんだんドキドキしてきている。
「ねえ平川くん」
「なに?」
「実は私ね、下着を新調したんだよね」
「へ、へえ。もしかして、またおっぱいが大きくなったとか?」
「……勘の良い男は嫌いだよ」
「すみませんでした」
「と、とにかく、私史上一番派手なやつを買ってみたからさ、その、なんというか……」
「男子目線の感想が欲しい的な……?」
「まあ……そんな感じ」
一流のボーイハンターを目指す凛々亜。ヘアセットやネイル、メイクの技術はもちろん、ファッションにもこだわりがある。
その中でも自らの身体を包む下着のチョイスに関してはかなり力を入れている。凛々亜クラスの爆乳だと選べるラインナップが狭まるようで、より自分の魅力を高めるものを吟味したいのだとか。
まあでも、元の世界の男子である俺が彼女の下着について的確にレビューできるかというと、甚だ疑問ではある。
だって全部エロいんだもん。
「それでねー、今日着てきたのはこんな感じなんだよねー」
「めっちゃ躊躇いなくスルスルと脱ぐじゃん」
「そりゃあこの程度で恥ずかしがってたら……ね?」
「よく言うよ、おっぱい見せることすら嫌がっていたくせに」
「ふんっ、私だって成長するんだから」
凛々亜はスカートとブラウスを脱ぐ。俺の目の前に現れたのは、ヒョウ柄の下着。
確かにギャル感がある。奇抜さはないが、注文した料理が注文通りにやってきたような安心感だ。これはこれでいい。
「どうこれ? 結構派手だよね?」
「そ、そうだね。でも、外ヶ浜さんに見合ったデザインだと思うよ。それを着こなせる人、そんなにいないと思うし」
「ふむふむ、印象は悪くなさそうね」
俺の感想を聞いた凛々亜はどこか満足げな様子。自分に見合ったものだと褒められると、案外嬉しいのかもしれない。
「ふふっ……なんか気分がいいかも」
「そう? それならよかった」
「だから今日はトクベツに、平川くんに選ばせてあげよっか」
「選ばせてって……なにを?」
凛々亜は右手指で輪っかを作って自分の口の前に添える。
左手は、穿いているパンツの腰骨の部分を引っ張り、まさに今臨戦態勢なのだの誘ってくる動き。
「どっちからシてほしい?」
「そ、それは……」
「平川くんはどっちも好きだもんねえ、迷うよねえ」
ニヤニヤしながら、俺がうろたえる姿を見て楽しむ凛々亜。ええい、こうなりゃヤケだ。
「ど、どっちもシてもらうのは……アリ?」
そう言うと凛々亜は不敵な笑みを浮かべ、早速俺のズボンを脱がし始めるのであった。
<おわり>
~~~~~~~~~~~