砂の上の1DK

『砂の上の1DK』
著者:枯野 瑛 イラスト:みすみ
人に宿った未知存在と、青年スパイの逃亡生活。
ストーリー
産業スパイの青年・江間宗史は、任務で訪れた研究施設で昔なじみの女子大生・真倉沙希未と再会する。
追懐も束の間、施設への破壊工作《サボタージュ》に巻き込まれ……
瀕死の彼女を救ったのは、秘密裏に研究されていた未知の細胞だった。
「わたし、は――なに――?」
沙希未に宿ったそれ=呼称“アルジャーノン”は、傷が癒え身体を返すまでの期限付きで、宗史と同居生活を始めるのだが――
窓外の景色にテレビの映像、机上の金魚鉢……目に入るもの全てが新鮮で眩しくて。
「悪の怪物は、消えるべきだ。君の望みは、間違っていないよ」
終わりを受け入れ、それでも人らしい日常を送る“幸せ”を望んだ、とある生命の五日間。

キャラクター

真倉 沙希未
さなくら さきみ
「お久しぶりです、覚えていますか?」

〝アルジャーノン〟
沙希未に宿った未知細胞、その呼称
「本当に靭(つよ)い生き物だ、《ひと》とは」

江間 宗史
えま そうじ
「現実のスパイは地味が信条なんだよ」

門崎 伊桜
かどさき いお
「江間さんが変わりものだってのは、わかった。あと、孝太郎くんが同類なのも」

篠木孝太郎
しのぎ こうたろう
「詐欺師っぽいとは心外だなぁ、裏表のない立派な契約の話してたんだよ?」

梧桐
ごとう
「良縁も悪縁も等しく大切にするもんだぜ、この業界ではよ」
第1巻購入特典
