「年末にアンタの言う太陽系一可愛い彼女連れてきなさいよ」
冬休み初日、母親からの呼び出しに応じ結城の実家へと向かうことになった二人。
緊張した面持ちの小鳥と初対面を果たす快活な母、そして兄とは対照的に家に引きこもりがちな弟。更には結城祐介のことが好きだと宣言する幼馴染みも現れて!?
愛情、コンプレックス、恋心。結城祐介に向けられた様々な感情に触れつつ清水小鳥は遠地で変わらぬ思いを吐露するーー
「私は結城さんを愛するって、そう決めたんです」
結城祐介を形成してきた過去、そしてこれまで歩んできた軌跡が明かされる。
二人の愛と絆が深まる第4幕。

特待生の学費免除を維持するため勉強とアルバイトだけをして
高校生活を過ごしてきた結城祐介はある日、
猛烈に彼女が欲しくなってしまった。
そんな思いつきから寂しさがこみ上げた帰宅途中、
ふと空を見上げると廃ビルの屋上から身投げしようとしている少女を見つける。
「なんでこんな事してんだよ!」
「私は…生きてる意味……無いですから……」
「待て。美少女が死ぬのはもったいない」
「……?」
こうして奇妙な出会いからはじまった
謎の少女・初白小鳥との
新たな日常と恋物語がはじまる。
勉強とバイト以外のことに微塵も興味がなかった
苦学生。廃ビルの屋上で初白を見て一目惚れ、勢
いのままに告白する。飛び降りようとしているところを結城が助けた黒
髪の少女。何故か人生を諦めているような節があ
るのだが……?結城の唯一の女友達。体重と体格は可変式。愛読
書はハードなBL小説。結城の親友。長身、イケメン、成績優秀、運動神
経抜群で人当たりもいい。毎日大谷に告白しては
玉砕している。