ブックタイトル続・この素晴らしい世界に爆焔を! 第1話

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続・この素晴らしい世界に爆焔を! 第1話

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続・この素晴らしい世界に爆焔を! 第1話

32「あの……。この街で一番大きな建物というのはお幾いくらで借りられるのですか?」私達の後ろから、アイリスが顔だけを覗のぞかせて、おずおずと店主に尋たずねた。「この街で一番大きな建物となると、まあ月に二百万エリスはかかります。敷金なども合わせると五百万エリスといったところでしょうか」五百万……。私はゆんゆんをそっと店主の方に押し出すと。「……この子が毎日あなたの事をおじさまって呼んであげる権利を付けますから、もうちょっとまかりませんか?」「なんで私がそんな事しなきゃならないのよ!」こちらの首を締しめようとするゆんゆんを迎げい撃げきする態勢に入った私の背中を、アイリスがぽんぽんと叩たたいてくる。「なんですかイリス、ここが大事な交こう渉しよどうころなのですから邪じや魔まは……」と、そこまで言いかけ息を?のむ。「あの、お金はこれで足りますか?」アイリスが差し出してきたのは凄すさまじい額のエリス紙し幣へい。それを見た店主が動きを止め、ゆんゆんに至っては顔を引き攣つらせて固まった。