[七星降霊学園のアクマ] 女子と天使と羞恥心 田口仙年堂 イラスト/夕仁

カグラ、消失!? 僕らは絶望と、悪魔と戦う! 絶好調!兄妹イチャラブアクション 03ラース・フィンガー発売!

 これが今度から使えるようになった、新しい天使か。
 今までの盾型天使や、鎧型天使と違って、全身を覆う服みたいな感じだ。
 すっごく薄くて軽いけど、大丈夫なんだろうか。なんだか針で刺しただけで破れそうなんだけど。
「にぃちゃん、にぃちゃん! これ見て!」
 雪伽も新しい天使を装着したのか。
 とっても強そうで――ブッ!
「どうしたの?」
「な、なにその格好?」
 男性用と女性用で、どうしてこんなに衣装が違うんだ。
 雪伽が装着している天使は、胸元が大きく開いている。いや正しくは身体の前面が大きく開いている。反面、手足には大きな手甲や具足がつけられており、とてもミスマッチだ。
 授業で習ったけど、聖書などに出てくる天使はみんなこれを装着していたという。あまりにも複雑なので、当時の人々には薄衣にしか見えなかったそうだ。
「えへへ、やっぱり恥ずかしいよね」
「大丈夫なの、これ……?」
 胸元だけじゃなく、お尻のラインもハッキリと分かる。
 もちろん雪伽の可愛さが損なわれる事はない。むしろ華奢な身体がより引き立つデザインで、僕的には満点をあげたい。
 けど他の人間が雪伽を見たらどう思うだろうか。
 雪伽の可愛さに心惹かれて、戦いにならないのではないか。それこそ悪魔ですら。
 もしやそういう目的で作られた全身鎧なんだろうか。
「や、やっぱり着替えてこようかな」
「甘いよせっちゃん!」
 そこへ颯爽と現れる渚。雪伽と同じ全身鎧型天使を身につけている。だけど雪伽と違って堂々としており、姿勢の美しさがスタイルの良さを際立たせている。なるほど、確かにきちんと立てばカッコイイ鎧に見える。
「悪魔なんてどうせ女の魅力に気づかないんだからね! イモにでも見られてると思えばまったく気にならないって!」
 いや、今まさに人間の僕が見てるんですけど。
「ほらほら、二人で並んで立てば問題ないって! ね、月斗くん!」
「そうだよ雪伽。とっても可愛いよ」
「そ、そうかな……?」
 恐る恐る雪伽は渚の隣に立つ。うん、やっぱり見栄えが良い。
「柚子もおいでよ!」
「……別に、私は」
 雪伽よりも恥ずかしがっている柚子。渚には及ばないものの、彼女も引き締まった身体をしている。余分な肉がついていないというか、芸術品のような体格をしている。肌の白さは、まるで陶器のようだ。
「ほら、おいで柚子!」
 そんな柚子の手を引っ張る雪伽。
 おおっ、三人並ぶとやっぱり壮観だ。
 まるで戦乙女のように荘厳で強そうで、とても美しい。
「で、にぃちゃん」
「なに、雪伽?」
「誰が一番可愛い?」
「そりゃあもちろん――」
 答えようとした僕に、全員の視線が突き刺さる。
 視線なのに痛いと錯覚してしまうほどに強く睨まれて、僕は言葉が出せなくなる。
「もちろん?」
 じりじりと近づいてくる、笑顔の女子三人。
 この鎧、威圧感を増す機能はなかったはずなんだけど……。

挿絵

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