[俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している]発売記念 特別読み切り!甘草奏の甘くない日常:番外編

[ケース1]甘草奏 あまくさ かなで

①前方から歩いてくる女の子のうなじを、舐めるように見る  ②いや、舐める

 選択肢。

それは、ギャルゲーなんかではおなじみの単語だ。
 どっちを選ぶかで、攻略対象の女の子の好感度が上がったり下がったりする、という代物だけど、勿論それはゲームを楽しむ為の、架空の存在だ。
 しかし、通学途中の今現在、俺の脳内には、リアルに選択肢が浮かび上がっていた。
 俺が『絶対選択肢(ぜったいせんたくし)』と名付けたこの現象は、不定期に脳内に湧いて出てくる。そして必ずどちらかを選ばなきゃならない。
「ぐっ……」
 選択を拒否したり、躊躇ってぐずぐずしてたりすると、このように頭痛が襲ってきて、行動を強要される。さっさとどちらかを選ぶしかない。

①前方から歩いてくる女の子のうなじを舐めるように見る ②いや、舐める